◆円皮鍼を使ってみよう
「山椒は小粒でぴりりと辛い」
と言いますが、当院の施術道具の中でこの山椒に当たるのが円皮鍼という直径1mm程度の小さな鍼です。
私が普段、施術で使う鍼は長さ3㎝程のものから7㎝を超えるものまで。
この長さの鍼を扱うにはしっかりとした技術や専門的な知識か必要です。(鍼灸は国家資格です。違反者には罰金もありますよ)
でも円皮鍼は基本的に誰でも使用可能。針先1㎜程度の小さい鍼なので痛みも無し。
シールが付いているので基本的には自分が痛いと思っている場所にペタンと貼るだけ。
1日から3日程度貼り続けておくだけで効果が出るのです。
※イメージとしてはピップエレキバン®に磁石ではなく小さな鍼がついているようなものです。
◆急性痛にも慢性通にも
慢性的な痛みは長い年月を掛けて徐々に悪くなっていったもの。
それを一度や二度のはりやお灸の施術で完璧に痛みを取るのは至難の業。
まだ痛みの残る患者さんには施術後にこの円皮鍼を貼ることもあります。
時々円皮鍼の上からグリグリと刺激を入れて貰うと更に効果アップ。
すぐに効果は出ないけど、数日かけて効果を発揮する頼もしい奴です。
円皮鍼と言えども先端に鍼(はり)が付いてるんでしょう、動いて大丈夫なのですかと質問を受けます。
はい、大丈夫。刺した瞬間にちょっと刺激がある場合もありますが、後は動いてもほとんど痛みはありません。安心して活動できます。
最近では美容鍼にも応用され、顔の弛み(たるみ)やシワなど気になる部分に貼り、朝方取り外すとシワ消えたり薄くなったり、といった効果も!
このような美容の分野にも進出しています。(美容鍼は私の専門外なので、友人から聞いた話です)
◆皮膚刺激だけでも効果はある
時間をかければ皮膚刺激だけでかなりの効果があるものなのですよ。
赤ちゃんや幼児も鍼灸院にいらっしゃるのですが、小さいお子さんには鍼(はり)もお灸も使いません。
身近にあるスプーンなどで皮膚を刺激するだけでも十分に効果は上がります。
お灸の代わりにはドライヤーとホットパックを使用します。
若い人ほど弱い刺激でも効果を発揮します。
逆を返せば何十年もかけて蓄積した症状はそれなりの刺激が必要になります。
癒しマッサージでは、その場は気持ち良くても症状は改善されないでしょう。
蓄積された症状には鍼灸施術が効果を発揮しますよ!
円皮鍼は肩こりや腰痛など一般的な症状にも効果あります。一度試してみては如何でしょうか。
一番効果があるのは信頼のおける鍼灸師に施術をしてもらい、その後円皮鍼を貼って貰うことです。
鍼灸師は身体にある無数の交通標識を識別することが出来ます。
闇雲に体に貼っても中々正確な場所には当たりませんからね。
もしお近くに鍼灸院が無い場合には(ほぼ間違いなくありますけどね)、ご自分で貼ってみても良いかも。
その際には触って痛む箇所・違和感のある場所などを頼りにお試し下さい。
当院にいらして下されば、サービスで貼ってあげますよ。