◆寒い時期にはお風呂が恋しい
寒い時期になるとお風呂が恋しくなるもの。
暖かいお湯にゆっくり浸かると身体の芯から温まる感じがしますよね。
私は熱いお湯に我慢して浸かる江戸っ子タイプの浸かり方ですが、本来は40度前後のぬるめのお湯にゆっくりと浸かる方が副交感神経が刺激されて身体には良いようです。
寒い日の夜には入浴剤が欠かせないって方は多いと思います。
大手メーカーの入浴剤はお風呂の湯の色が青になったりオレンジになったり色も鮮やか。
お湯がカラフルに染まるのは見ていて楽しいですよね。入浴剤の効能も「肩こり」「腰痛」「神経痛」「疲労回復」「リウマチ」など沢山書いてあり、如何にも効果がありそう。
◆入浴剤の成分と効果
入浴剤は実際の温泉の成分を抽出して作っていると誤解されている方も多いようですが、実際は科学的に作られたものです。
では、その入浴剤の成分って何?成分表を見てみると、
- 炭酸水素ナトリウム(重曹)
- 炭酸ナトリウム(シュワシュワと出てくる泡の成分)
- 炭酸カルシウム(貝殻や鶏卵の殻の主成分)
が主な成分。
これらの成分が人間の肌のタンパク質と結合して、熱の放散を防ぐ(つまりは湯冷めしにくくする)事で温かさを保つ事が狙いです。
確かに入浴剤を入れると入れないとでは、お風呂から出た後の保温に違いがあり、入浴剤を入れた方が温かさが長持ちするようです。その点では入浴剤は効くと言えます。
◆入浴剤は本当に体に良いの?
ここからが入浴剤に反対する意見。
しかしお湯をカラフルな色に染める成分であるタール色素はじん麻疹やアレルギー性皮膚炎を引き起こす可能性を指摘されており、身体に良いとは言えぬもの。
そして何より効能である「肩こり」や「腰痛」が治るのかと言えば、血行が良くなるお風呂上がりには効果があるものの、それが持続されるかと言えば怪しいものです。
毎日入浴剤入りのお風呂に入ってるから肩こりや腰痛が治った!なんて話は聞いたことがありません。
自宅のお風呂で「温泉気分」を味わうには入浴剤は重宝されるかも知れませんが、実際の成分は温泉とは大きく違っているようです。
私ならカラフルな入浴剤は避けますね。保温効果を期待したいのであれば、手軽に入手できる重曹を使います。
重曹であれば身体に害もないし保温効果もあります。カップ半分ほどで十分なので、お試しあれ。
お風呂自体は疲れを取り、血行促進には大いに役立ちます。毎日のお風呂は身体にとっても良いですよ。
これから寒さが増すと弱っている箇所に痛みが出たり神経痛を感じたりとお悩みの方も多いと思います。
お風呂でしっかり温まりつつ、ゆうこん堂で身体のケアをして行こうじゃありませんか。