◆良薬口に苦しと言うけれど、鍼灸は良薬?
「良薬口に苦し」
という言葉がありますが、身体に良いものは得てして苦かったり酸っぱかったり食べにくいものが多いようです。
ゴーヤーは栄養分が豊富で身体には非常に良いですが、ちょっと苦い。でもその苦味がポイント。
疲労回復に良いレモンはマラソン大会などでよく見かけます。これもちょっと酸っぱいのがポイント。
酸味のある発酵食品の納豆・お味噌・ヨーグルト・チーズなども栄養分が豊富だったり、腸内をキレイにしてくれる働きがあったり。
でもちょっと食べにくいという方も多いよう。でもその食べにくさがポイント。
このちょっと●●を鍼灸に当てはめてみると・・・
★鍼はちょっとチクっとする
鍼はちょっとチクっとする。そして悪い場所に刺さるとちょっと響きがある。
外から鍼という異物が入って来たというのでカラダの防衛本能が目覚め、異物を追い出そうと細胞や血液が急に活性化します。
これが鍼という道具を使う鍼灸師の見せ場です。
全く無痛であることを売りにする鍼灸院は多いのですが、当院は多少の刺激があります。その刺激を
「身体の奥の方を指圧されている感じがする」
「ズンと来ると効いてる感じてしていいのよ」
と言う方もいるし、刺激に弱い大柄な男性は汗を流しながら耐えています。
それでもまた来院するのだから、効果を実感してくれている証拠です。
一般的に鍼の刺激は女性は強いです。自衛隊員のような身体の大きな男性ほど怖がる傾向にあります。
★お灸はちょっと熱い
お灸をするとピリピリとした熱さを感じます。そのピリッとした熱さがピンポイントで伝わると、体内からは一種の毒素(たんぱく質の一種)が出ます。
こいつを押さえ込もうとやはり防衛本能(免疫力)が働き出すのです。だからお灸もピリっとした熱さがポイント。
カラダに良いものはちょっとクセがあるのかも。でもその曲者振りが実はカラダに良いのですよ!!
当院では男性には余りお灸は使いません。主に女性にお灸をするのですが、女性は身体が温まるのが本能的に嬉しいのか、概ね好評です。
お灸にも色々種類がありますので、楽しみに来院してください。
良薬は口に入れると苦みがあるものです。
この苦みを、良くなる前兆と捉えるか、苦いからとすぐに吐き出すのかが鍼灸の明暗を分けます。
身体に良いからこそ、代々伝わって来ているのだし、見渡せばそこら中に鍼灸院があるのです。
まずは良薬と信じて飲み込んでみましょう。きっと後悔はさせませんよ。