個性を出すって難しい。でもだからこそ面白い

◆変化を恐れない！

個性を出すって難しい。でもだからこそ面白い。

昨日トライアスリートのお客さんと話をしていたのだけれど、
その方は大の音楽好き。その方が仰った言葉が胸に刺さった。

「〇〇（ミュージシャンの名前）は上手いけど個性がないよね」
海外の大物ミュージシャンですよ。個性って怖い！
でもオリジナルな個性を出すって相当難しそうです。

あの変化し続けたマイルス・デイビス程の個性を持った音楽を
する人って世の中にそうは出ないでしょうが、世界一級品のプロミュージシャンでも
個性が無いと判断される。自分にしか出せない音を作り出すって相当な時間と努力と
変化し続ける勇気が必要なのでしょうね。

鍼灸の世界にも定石があります。この疾患の時にはここのツボを使え、
この場合は鍼よりもお灸が効く、この筋肉を緩めるにはこうした方が良い。
その定石は覚えていて当然で、そこから経験を重ねたオリジナルなやり方を加えていく。

でもみんな多かれ少なかれ経験を積むわけで、そこから得る経験も
バカじゃ無いのだからそれぞれ持っている。考えてやってみて、頭の中をこねくり回して
変化させ改良して行く。それでも少しずつでも上手になって行けば良いけども、
悪い方に作用することも沢山ある。1歩進んだと思ったら3歩下がって、急に5歩進むこともある。

絶対に必要なのは変化を恐れないこと。これが完成品だと思った時点で成長は終わり。
そこからは降下するしか無いのです。例えマイナス変化でも、何もしないよりはマシ。

ゆうこん堂の鍼灸施術も開業当初と今とではやっていることは全然違う。
勿論大きく進歩している（はず）。でも個性があるのかって言われると
自信を持っては言えないな。

昔、鍼灸のお師匠様から

「これしか無い、訳が無い！」

と言われていたので、常に考えて改善している。今のやり方が正しいとは
思って無くてもっと良いやり方がある筈だと常に考えている。
その積み重ねが「個性」を生み出すのではと信じて。

うちの鍼灸施術はクセがあるといつも言ってるけども、そこを個性と
言い換えて言ってもらえるよう、努力したいなと思った次第。
個性って恰好よいぜ♪

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