鍼灸専門でも経営は成り立ちますよ
開業して10年にもうすぐなりますが、この10年間で施術方法は随分と変わって行きました。
使っている道具も違えばやり方も全然違う。当たり前だけど成長を続けていると感じているのですよ。
保険も使わずに鍼灸だけでやってきているので少しは技術の進歩が無いと困るのだけれど、鍼灸専門でやってきて良かったなと改めて思うのです。
開業当初は保険を使わないと潰れるとか・電気治療器や酸素カプセルが必要だとか外野にやいのやいの言われたのですが、それを頑なに拒否して来て良かった。
これから鍼灸院を開こうと頑張っている鍼灸師の皆さん、自分の意志は貫きましょうね。鍼灸専門院だって立派にやって行けますよ♪
逆に色んなモノに手を出してる鍼灸院の方が危ないのでは。一つの主義を極められない人が2つも3つも手技を覚えたって、どれも中途半端に終わってしまうのでは無いでしょうか。
嫁さんに言われてお灸の良さを再確認
私の施術はこれまで鍼(はり)に大きなウェイトが置かれていました。
マッサージやお灸で出来る事は鍼1本あれば出来る!と豪語しているので、施術方法は鍼1本と温灸を使う程度でした(ホットパックは使ってるけどね)。
それで別段不便を感じたことは無いし、冷えのある方は温灸を使っていたのだけど、ここへ来てお灸の良さを再確認することがあったのですよ。お灸と言っても間接灸では無くて、鍼灸師がすえる艾(もぐさ)の事ね。
上記の艾を小さくひねって火をつけるのだけど、これが本当に温まるのですよ。
米粒より少し小さめのお灸を数個すえるだけで暖房要らずになります。
自分では毎日お灸を続けていて効果は知っていたのだけど、秋口に嫁さんが疲れた時にしてあげたら、大好評でした。
嫁さんに言われるまで、当たり前すぎてお灸の評価そんなに高くありませんでした。
だって鍼を打てば身体はポカポカ温まって来るし、ずっと手っ取り早いよ。うちの施術では一人に100本は鍼を打つので、お灸が無くてもポカポカです。
でも嫁さんに言わせると、鍼での温かさとお灸の温かさは別物なのだとか。女性陣にはもっとお灸をしてあげてと嫁さんからのモーレツアタックがありました。
お灸を施術に取り入れるために
そこで秋口から既存のお客さんにお灸をして一人ひとり感想を聞いていました。すると思いの他評判が良く、是非取り入れて欲しいとの声多数。
だけどここで問題が。既存のお客さんの多くは私の鍼を受けに来ているのです。
それが急に鍼をする時間を減らせてお灸を追加するとなると、反対する方は必ず出てきます。特に男性陣は。
そこで苦肉の策として、これまでの鍼施術は従来通り行うことに。
そこからお灸をしてもらいたい方は1000円料金がアップするのだけど時間も少し長くして鍼とお灸の併用コースを作ることに。
逆子や一部の神経痛ではお灸を使っていたので、その方々はこれまでと同じ料金でやります。
まだ仮決定の事も多くて考えなくちゃいけない事だらけなのだけど、徐々に浸透させないといけないので、こうして記事にしています。
既存のお客さんで従来通りの施術方法を望む方には全く関係の無いお話。これまで通り、私の鍼施術をお楽しみ下さい♪
冷えを取りたい「冷え取り女子」には朗報。鍼とお灸でガッツリ冷えの改善を図ります。
お灸は本当に良いので、これまでの施術にも一部お灸を取り入れてみようかと画策中。
鍼灸のみでもまだまだ改善の余地がありますね。これから更なる10年を迎えられるよう、これからも施術方法の改善をして行きたいと思います!