◆災害から6週間経過しての近況
相変わらず仕事とボランティアと畑仕事で大忙しの私です。ボランティアはお休みの日だけに限定したので災害直後ほど多くは行ってませんが、細かい仕事が多くて身体が休まりません。どこか良い鍼灸院があったら教えて下さい、自分でメンテナンスするのでは追い付かないくらいボロボロになりつつあります。
身体は疲れているのだけど、被災地を自分の目で見てしまうと手伝わずにはいられません。床上1m以上浸水して土砂の詰まった家がまだそこら中にありますからね。一日でも早く日常を取り戻して頂けるよう、なるべく時間を見つけてボランティアに参加したいと思っています。視界から土嚢が無くなる日まで、継続して行きますよ。
畑に関しても親父が災害復旧の疲れで動いてくれなくなったので、やること多いです。冬野菜の準備も進めないといけないし、果樹の剪定もしなければ。真夏の雑草との戦いを初めて経験したのだけど、早々に白旗を挙げました。植えた野菜は育たないのに、雑草だけはすくすく成長して行く様を恨めし気に眺めるだけでした。
嫁さんは週に3回のパートに行ってくれています。子連れや送迎が必要な方はホームページにて嫁さんの居る時間帯を確認してもらうか、お電話にてご確認下さい。LINE@に登録して頂ければお気軽にお問合せ可能です。今のところ月・水・金でパートに行っていますが、9月以降は未定です。
私のアルバイトに関しては現在控えています。予約を取りこぼす方が余程危険なことだと悟りました。予約が少なくても院内に居なければいけないことは辛いですが、待ちの商売なので仕方がないと諦めることにしました。読書が趣味のはずなのに災害以降1冊しか本読んでません。非常時なので副腎からアドレナリン出まくって興奮状態にあるのでしょうね。
まだ落ち着かない毎日を過ごしていますが、少しずつ状況は好転してきています。来月に呉線が広まで通り、矢野町と熊野町を結ぶ県道34号線が開通すれば渋滞もかなり緩和するでしょう。そうなれば渋滞を恐れて予約が出来なかったお客さんもやって来てくれるハズ。交通網が麻痺すると日常が立ち行かなくなるのだなと改めて感じた出来事でした。
◆少しずつ客足が戻ってきた
災害直後は例年の三分の一まで客足が落ちた当院ですが、現在は7割程度まで戻っています。先週のお盆は休まずお店を開けたのだけど、狙い通りに県外に行っている大学生や帰省で帰ってきたお客さんがやって来てくれて、久々に賑やかにお仕事させてもらいました。
お盆前後から新規客も戻ってきています。災害後ほぼ1か月新規客がゼロと言う恐ろしい経験をしましたが、今週だけで5人の新規客の予約が入っているので嬉しい予兆。ほぼご紹介でやって来てくれるので、ホームページやこのブログは余り関係ないのが寂しいですけどね。
まだ広島熊野道路を使わないと来院出来ない、熊野町・焼山町からの客足はパラパラ。坂町のお客さんもまだ弱いですね、明日小屋浦のお客さんが来院して下さることになっていますが、小屋浦からは災害後初めての来院となります。
日曜日に小屋浦にボランティアに行ったのだけど、町全体が被災している感じで本当にひどい状況でした。その方の家も床上1.8m土砂が入ったと仰っていましたので、ご自宅には住んでいないと思います。明日詳しく状況をお伺いしますが、本当に大変な時に来院して頂くので、精一杯施術させて頂きます。
呉市から来院してくれる方が言ってたのだけど、日によって国道31号線の混雑状況が違って予約の時間に間に合わない可能性があるので、予約がしにくいのだとか。完全予約制の弊害がこういう所に現れるのですね。時間は気にしないでと言いたいところですが、次の予約が入っていると慌ててしまうのです。うちのお客さんはええ人ばかりなので、少しぐらい待ってもらっても文句を言う方いませんけどね。
完全に客足が回復するのは来年になってからになるでしょうが、来月のJR呉線と県道34号線の復旧は待ち遠しいです。山陽本線の完全復旧はまだ遠そうですね、ここが復旧すれば貨物列車が通れるのでトラックの量が減って渋滞緩和に繋がるのですが。慌てても仕方が無いので、無い事を嘆くよりも復旧しつつある現状を喜びたいと思います。
◆今後の経営方針を考えなければ
うちは嫁さんと夫婦で営む鍼灸院をこれまで10年やってきて、それで順調にお客さんを増やしてきたのだけど、今回の災害で収入を一つに絞ることの怖さを思い知りました。
鍼灸院にお客さんがやって来てくれないと、生活が成り立ちませんからね。今回の様に交通網が麻痺してしまったら往診したくでも難しいし、今後の経営方針を見直すべきかもね。
今回は災害直後から長期化することが予想できたので、早めに嫁さんにパートに出て貰えて良かった。少しだけど確実に収入があると心の余裕が違いますからね。お客さんが増えると一人では対応しきれないのだけど、一人で院内を回せる態勢を今後は構築していかないと。
今の様に週の半分だけ嫁さんに鍼灸院に入ってもらって、嫁さんが必要なお客さんだけそこに集中してもらうことが理想。そう上手くいかないかも知れないけど、新しい仕組みを考えていくつもり。今回の災害でこれで正しいと思っていたことが崩れてしまったのは、今後の発展を考えるには良い事だったのかもね。
生まれ変わった当院をお見せできるよう、時間をかけて軌道修正して行きます。時間はあるので焦らずやりますね♪