◆施術中は間合いの取り合い
私は空手道と合気道を習っていたことがあり、相手との「間合い」というものをいつも気にしています。
間合いはコミュニケーションを図っていく上で非常に重要な要素です。私の場合、間合いを図るその相手とはお客様という事になります。
例えば空手道に置き換えてみると、自分の突きや蹴りが当たる近さで尚且つ相手の突きや蹴りが届かない間隔というのが最良の間合いということになります。
勿論そんな絶妙な間合いなんてなかなか取らせてもらえず、絶えず位置関係を気にしながら自分の間合いになるよう詰めて行くのが駆け引きとなります。
お客様も常連さんになってくると私の間合いにノーガードで入ってくれる方も多いので、施術がやり易くなります。
新規のお客様にそこまで求めるのは難しいですが、お互いの間合いを理解すれば上手に間合いを取り合えるのでお互い気分良く施術が出来ます。
◆間合いの機微
問題なのは、初めてのお客様。
お客様とすれば私に何をされるのか分からず必要以上に多くの間合いを取ってやってこられます。それをこちらは手の内を見せながらこちらの間合いに呼び込んで行かなければなりません。
必要以上に間合いを狭めようとすると相手は逃げ出しますし、距離を広げていたのでは話も出来ない。
その間合いの調整の仕方が難しいものだなと最近強く思うようになりました。
HPやブログを確認してからいらっしゃる方やご紹介でいらっしゃる方ははまだ打ち解けやすいのですが、いきなり看板を見て来られる方に対しては、こちらもかなり気を使ってしまいます。
上手く間合いを取れて施術が出来たなと思った方でも、次の予約が無い場合もありますし、逆に今日は間合いを詰め過ぎてお客様がガードを固めてしまったなと思った時であっても後々常連さんとして足繁く通って頂ける場合もある。
相手の出方を見ながらピタリと間合いを図れるのが達人と呼ばれる方々なのでしょうが、とても私はそこまで行かずそろりそろりと間合いを図っているのが現状です。
私は居丈高に構えて相手を威圧させていくタイプでは無いので、少しずつ相手の構えを見ながら切り崩していけるよう、もっと力を付けねばと考えています。武道の世界も奥が深いですが、この世界もなかなかに奥が深いものなのです。
治せる技術を身につけるのは勿論の事、他にも学ぶことが沢山あります。一生の仕事ですので難しいほうが面白くて良いですけどね。人生常に勉強の連続ですね!
◆間合いの取り方で器量が分かる
お話を楽しみに来院される方、喋りたくないオーラを発する方、色々な方がいらっしゃるので攻め方はその日のお客様の様子を伺いながら決めています。
日によって気分が違うのは当然ですからね。間合いを図りながら話の内容や施術方法を変えていくのも鍼灸師としての器量では無いかと考えています。
お互いの間合いを図りながら気持ちよく帰って頂ける施術を心掛けています。
未だ未熟なので時々間合いを取り間違えることもありますが、これからも腕に磨きをかけて満足度を高めていきたいと思います。今日より明日の腕前が上がっているように日々精進していきます。
空手道で名人にはなれませんでしたが、鍼灸師としては名人と呼ばれるようになる為に、本日も気合を入れて施術をしていきます。
◎住所 広島県安芸郡海田町南本町6-3コーポタカヤマ101
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◎定休日 日曜日(詳しくはHPで確認下さい)
◎駐車場 1番と2番