ゆうこん堂鍼灸院の日記

鍼灸の技術は螺旋階段のように少しずつ向上するのか


◆鍼灸技術の壁




 

鍼灸院を開業している者は全て同じ技術を持っているのかと言われると、決してそうではありません。確かに開業する自信があるのですから、そこそこの技術は持っているはず。でも開業前に師匠の元でしっかりと修行している人もいれば、エイヤっと勢いで開業してしまう者もいます。実は技術の差は結構あるのです。

私は鍼灸専門学校を卒業して1年後に開業しました。同じクラスの中で一番早く開業しました。なのでその時点での腕前は普通の開業鍼灸師よりも低かったでしょう。そこから相当努力をしたので今があります。
出発点はそれぞれ。でも、後は個人の努力次第です。努力しない人間は退化することもあります。どんな職業だってそれは同じこと。技術が成長する過程においてよく例えられるのが螺旋階段です。

「技術は毎日のたゆまぬ努力によって螺旋階段を上るようにゆっくりと進歩していきます。努力を怠らず、研鑽しましょう」

こういう表現は良く聞くことがあると思います。だけど私の師匠はちょっと違った切り口でお話されていました。

師匠曰く(以下長文)

「人間は毎日の生活に慣れてしまうんですね。鍼灸師と言えどもそれが毎日の業務であればその仕事に慣れてしまいます。そうして努力を忘れてしまう。そうすると技術は徐々に退化してしまうんです。そんな日常の業務の中である時壁にぶつかります。見たことも無い症例だったり、症状が改善しなかったり。

そういう時に人間は壁を乗り越えようと普段の数倍の努力をします。壁の高さが分かってればまだいいんです。だけど壁の高さは見えません。高さの分からない壁を何とか乗り越えられた時に、今までよりずっと成長してるはずなんです。そうした壁を幾つも乗り越えて技術の進歩はあるんですよ
と。

技術の壁

日常業務の中でもあえて「壁」を見つけて果敢に挑戦する事が技術の進歩に繋がるのではないかと最近は考えるようになっています。

 

壁に直面しています

 

最近「壁」を感じる事が幾つかありました。今はそれを乗り越えようと試行錯誤している状態です。それがいつ乗り越えられるのか、または乗り越えることが出来ずに回避してしまうのかは私次第です。毎日の業務の中であれこれと試しながら考えている瞬間がたまらなく面白く感じます。

技術の向上が螺旋階段のように経験を積めば徐々に上がって行けるものなら苦労は少ないでしょう。だって継続していれば腕が上がるのだから、高齢の先生に見て貰えば若い先生より確実に上手なハズです。でも実際はそうでは無いようです。

技術の向上の前には壁があり、高さの見えない壁を乗り越えることが出来たとき、鍼灸師として成長が出来るようです。師匠のようになるには何十年も掛かるでしょうが、努力を継続する勇気を持って今後も仕事に取り組みたいと思います。

この仕事を選んで本当に良かったと感じます。パワーアップした私をお見せすることが出来るよう、更なる努力を重ねて行きます!是非見守っていて下さいね。




 

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