若いうちに競技種目を絞ると選手寿命を短くする可能性大

スポーツ障害

 

◆幼い時に競技種目を絞って良いのか

 

スポーツをやっていれば少しでも上を目指したくなるのは向上心があるから。誰でも多少なりとも強くなりたい気持ちはあるはずです。

強くなりたい、上手になりたい気持ちを否定するつもりは全くありません。しかし幼い頃から1つの競技に絞ってトップを目指す子供が多過ぎるのでは、と子供を預かる鍼灸師として心配するのです。

幼い内から競技種目を絞れば、それだけ練習機会が多いのだから上達も速いでしょう。若い内は単純に競技に触れる時間が長ければ長いほど、上達は見込めます。しかし同じ筋肉を使う分、筋疲労も多いし消耗も激しくなります。それを10年・20年と続ければ故障が起きて当たり前です。

 

 

それを根性が無い・自分のケア不足だと怒る指導者が非常に多いのも困りもの。未だに未成熟の小学生・中学生の部活の指導者が根性論者が多いのに腹立たしく感じています。

成長過程の小学生・中学生に激しい筋トレは必要無いし、それが成長を妨げる素因になると何故考えないでしょうか。どんなに強豪校の監督であっても、選手を消耗品としか考えない指導者を私は本気で軽蔑します。

 

 

 

◆プロになりたいのであれば

自分の子供をプロ選手にしたいのであれば、イチかバチかの大博打で幼いうちから1つの競技に打ち込ませるのも一つの方法です。

プレゴールデンエイジ・ゴールデンエイジと言う言葉もある通り、競技を始めるのは若ければ若いほど良いのです。しかし上記の通り故障をしやすくなるので大博打である事は否めません。

子供の中には親からの遺伝で上質な筋肉を持っている子もいます。幾ら練習をしても回復が非常に早く疲れを残さない筋肉もあります。そんな強い選手の中には厳しい練習を生き残ってプロ選手になる子もいるでしょう。勿論、ほんの一握りですが。

多くの一般の選手が故障なく競技を継続するためには、選手・両親・指導者が身体のケアについて理解しようとし、細心の注意を払って怪我無く競技を続ける為の努力をしなくてはなりません。

ストレッチをすれば怪我をしない・痛みが無くなるなんて事はありません。日本人はストレッチを過信し過ぎです。過度なストレッチは身体を痛める元となるのですが、そこを理解してくれる大人が少ないのが淋しい限りです。

きちんとしたプロによるケアが選手寿命を延ばし、パフォーマンスの向上にもつながることを知るべきです。

 

 

◆複数種目で土台作り

競技者として長く運動を続けて行く為には、幼い時に競技を1つに絞らないことが大切だと私は考えています。複数の運動を行うことでより多くの筋肉を使えることとなり、その結果ケガの予防につながったり応用力のある筋肉を作ることが出来ます。

本人がしたい運動が結果として続けば良いと思いますが、止めてしまっても別のスポーツを楽しめば良いのです。これしか無い!と言う発想が子供を追い込む原因となります。

 

個人ブログの記事:トップを目指すので無ければ幼少期は複数のスポーツをさせるべきだ

 

中学生・高校生にして競技が続けられなくなる子が多過ぎです。若いときは回復が早いのですが、その回復速度にさえ追いつかないような練習を積んで選手寿命を絶たれてしまった時、その選手の努力が足りない・ケアが足りないと誰が言えるのでしょうか。

複数のスポーツを同時進行で行えば各部位の負担も少ないし、もしどこかを痛めて競技が継続できなくなっても、他のスポーツで代替え出来る可能性もあります。脳みそも身体も柔軟で無いと将来苦労するのは子供たちです。親の凝り固まった脳みそで物事を判断しては後で後悔することになりますよ。

 

 

◆痛みが出てからの期間が長いほど、回復に時間を要す

強くさせたい・トップを狙って欲しいと思う前に、まずは楽しくスポーツに打ち込んでもらうことを優先しませんか。

頑張り過ぎる余り痛めてしまう事もよくあります。そんな時には早めに鍼灸院に駆け込んでもらえれば早期回復に繋がります。本当は当院に来なくても練習を継続できることが一番良いのですけどね。

痛みがあって練習が出来ないと子供が親に相談して来るのは最終手段です。そうなる前に周りの大人が危険を察知してあげないと、子供の将来を暗くすることになりかねません。

当院に来院する子の多くが、自分の体の危険信号を察知していながらコーチや監督に言い出せずに痛みをこらえながら練習を続けたり、試合に出たりして追い詰められてやってきます。レギュラー争いや大きな大会を控えた子供たちはどうしても大人の顔色を見ながら発言したり行動したりするものなのです。

痛みが出てからの期間が長いほど、回復に時間を要します。周りの大人が子供たちの危険信号になるべく早く気づいて対処してあげられるよう、見守っていてほしいと願います。早め早めのケアが選手寿命を延ばし、運動の継続につながります。大人の役割は大きいですよ、特に親御さんは子供たちに目を光らせてあげて下さいね。

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