治療業界の栄枯盛衰

最近では接骨院・鍼灸接骨院の新規出店は流石に出尽くした感がありますね。

海田町だけで何件の鍼灸接骨院があるのか、数えきれ無くなってきました。

保険を効かせてお客さんをバンバン呼んで儲けていたのは私が開業する12年前よりも、もう少し前の話かな。

今は中々保険の申請が通らないし過当競争で大変なようですね。

うちは鍼灸接骨院が周りに何件出来ようとも、全く関係ありません。

鍼灸接骨院では絶対に真似の出来ない施術をしてますからね。

ここ数年は整体院も周りに沢山出来てきました。どんな施術をするのか全く知らないけども、新規店と言うのは危ういものです。

私も開業当初は技術力不足から大変な思いをしました。

腰痛の患者さんがいらして、必死で施術をしたのに治らない・痛みが引かないと言われて、何度も施術をやり直しました。

患者さんが帰った後も文献を読み漁って次はこんなアプローチをしてみようと勉強の繰り返しでした。

そんな中で技術力を高め、結果が出せる鍼灸師となっていったのです。

治療業界に居る人間はそうして少しずつ技術を高め、成長していくものです。

開業したての治療院は最初から技術力は望めません。

どんなに勉強熱心でも、他の整体院や鍼灸接骨院で働いても、自分でお金を頂いて施術をしないと技術力アップには繋がりません。

そんな訳で、開業したての治療院に通うのは、その先生を一人前にしてあげる為の人身御供のつもりで通う必要があります。

寛容な心をお持ちの方は是非とも新人治療家に身体を預けてみてはどうでしょうか(笑)

多くの治療家が切磋琢磨する現在、どの手技が一番効果があるのかは知りませんが、長年営業している治療院は外れは無いと思いますよ。

当院の栄枯盛衰、そして今から

当院は開業して12年となりますが、お客さんが一番多かったのは開業7年目辺りでしょうか。

1日15人の患者さんがいらして大変でした。うちはベッドが1台しか無い為、大人数を一度に診る事が出来ないのです。

大人数の施術を受けるにはとにかく回転数を上げるしか無く、ぎうぎうに予約を詰め込んで回していました。

確かに儲かりはしたけども、余裕の無い毎日でした。朝起きて仕事してまた寝て起きたら仕事しって日々でしたからね。

様子が変わってきたのは私の病気が見つかってから。心房細動と言う不整脈の一種なのですが、この病気が見つかってからが大変でした。

一番の趣味だったトレイルランをしようと山に入ると発作が出る事が増えてきて、走れなくなってしまったのです。

忙しいのに趣味であるランニングが出来ないと、ストレスを発散する場所が無くなってしまいます。

悶々とする日々を過ごす内に、愚痴を言ったりイライラしたりすることが増えてしまいました。

どこの治療院もそうでしょうが、患者さんは調子が悪いから来院されるのです。

施術者は身体の調子を整えるだけでなく、心の調子も整えてあげる必要があるのに、肝心の私にそれが出来ない。

目で見て分かるように患者さんが減って行きました。

患者さんが減っているのは分かっているのに、何もしない・何もできない私がいました。

心房細動の手術をしても、念願のカナダ旅行に行っても、調子を上げる事が出来ませんでした。

心の病は時間が掛かるって言うけども、私がこんなに何年も思い悩むとは思いませんでした。

そんな私の心を唐突に目覚めさしたのは、2年前の豪雨災害でした。

私の実家も被害に遭い、最初の1週間は自宅の納屋に入った土砂の撤去を行いました。

そこからは2か月間、近所の被災箇所を周ってボランティアの日々。

元々ランナーで持久力には自信がありました。その当時はは毎日のように畑に行っていたので、体力にも熱中症になりにくい身体もありました。

自分で言うのも可笑しいですが、結構優秀なボランティアだったと思います。

しかし予約の電話が掛かって来ても私がすぐに対応できないので、患者さんは余計に減って行きました。

鍼灸院としては大打撃です。それでもここで被災者の手伝いが出来なければ絶対に後悔すると思い、土砂撤去を続けました。

結果として患者さんは随分と減ってしまったけども、後悔はありません。

9月に入った時の事。土砂撤去を終えて鍼灸院に戻り、予約の患者さんの施術をしていた時の事。

途中で鍼を落としてしまいました。今までこんな事一度も無かったのに。

その時合点が行きました。スコップの持ち過ぎで指先に力が入らなくなっていたのです。

それがボランティアを止めるサインとなりました。もうほとんど私の出来る仕事は無くなっていたので、そこでスコップを置きました。

しかし2か月間、本気でボランティア打ち込んでいた為に、そこから半年間腑抜けになってしまいました。

普段は年間300冊くらいは本を読むのに、そこから半年間1冊も本が読めませんでした。

本当に何もしたくないの。テレビを観るかマンガ本を読むか施術をするかって感じ。

半年間死んだようになっていて、目が覚めたのが去年の2月。

本当突然の事です。全盛期からの患者さんが三分の一に減ってから。

オレは一体何をしてたんだと急に目が覚めました。

一旦失った信用は取り戻せないけども、ここで死んでる場合じゃない。家族の為にも私自身の為にも目を覚まさないと。

イヤ本当目が覚めたって感じです。

これから復活して行きます

そこから少しずつ患者さんを取り戻しもうすぐ一年。これからまだまだ頑張りますよ。

新しい趣味も見つけ、仕事も土日祝日営業するようになり、細かい修正点は山のようにしています。

復活するには最低3年は掛かると思ってますが、今は仕事が楽しくて仕方がありません。

栄枯盛衰は必ずあれど、うちはまだ衰退した訳じゃありません。

これから復活を遂げ、再び鍼灸院に患者さんが溢れる状態を作って見せます。

その為に、今年も改革を行って行きますよ!

技術力は衰えてません。覇気もあります。無いのは嫁さんがパートに行って送迎が難しいことくらいかな。

さあ、本日も張り切ってお仕事して行きます。

 

 

 

 

 

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